コウモリランは夏の水やりと冬の水やりの方法が違います。夏と同じ量を与えてしまうとトラブルが起きるので、注意が必要です。
今回は、「冬の水やり」にフォーカスを当てて、記事を書きました。暖かい季節にコウモリランを楽しめるように、参考にしてください。
【冬はNG】コウモリランの水やりトラブル5選
コウモリランの水やりトラブルは
- 水苔が湿りっぱなし
- 水による冷え
- 水やり頻度が多すぎる
- 休眠中に水やり
- 乾燥のしすぎ
以上の5つです。
①水苔が湿りっぱなし
冬は空気が乾燥しがち。空調も影響して水苔が乾きやすくなります。
水やりは少なめがベストですが、タイミングを間違えるとうっかり「水切れ」を起こしてしまいます。
気温が低下し、冬の育て方に切り替えたタイミングが危険。霧吹きでの水やりに切り替えて、しっかり見定めて。
②水による冷え
冬の根腐れは「冷え」に注意。水苔にずっと水分が含まれていると、根っこが凍えてしまいます。
冷えによるダメージは、根腐れにならなくても植物の成長に影響を与えます。水分も必要ですが、すぐに乾燥するように調節が必要です。
③水やり頻度が多すぎる
④休眠中の水やり
コウモリランは冬に「休眠」をします。機能をセーブし、自分を守るためです。
眠っているコウモリランは、あまり水を必要としません。あげすぎてしまうと、逆にトラブルにつながります。
基本乾かし気味で管理し、胞子葉が水切れサインを出したタイミングでお水をあげましょうを
⑤乾燥のしすぎ
冬こそ風通しが大事。特に外で管理していた植物は、環境の変化に敏感です。
室内管理のコツは、なるべく原産地と環境を近づけること。「気温」「湿度」に加え、風も必須です。
冬に水苔が湿りっぱなしはNG。風で乾燥させてあげましょう。
【乾かし気味】がおすすめ!冬の水やりテクニックを紹介
①水やりは霧吹きで
冬の水やりは霧吹きがおすすめ。水の量を細かくコントロールできるからです。表面にたっぷりかけて、水苔を軽く湿らせる程度にとどめましょう。
②水のあげすぎ注意
冬は、暖かい季節に向けて力を蓄える季節。エネルギーをセーブするので、お水も控えめにしてあげましょう。
品種によってタイミングはさまざま。気温が低くなりはじめたら、頻度を落として様子を見てあげましょう。
③水苔が完全に乾燥してから
冬の水やりはタイミングが大事。少し乾燥気味をキープすることがおすすめです。
水やりのタイミングは、水苔が完全に乾燥したら。見逃しがちな底をチェックするのがコツです。
④ドブ漬けは控える
冬に人間がプールに入ったら凍えてしまいますよね。これはコウモリランも同じです。
冬は機能そのものが低下しているので、水を吸収する力も衰えます。ドブ漬けは必要以上に水を与えてしまうので、注意が必要です。
⑤サーキュレーターで風通し良く
冬は、サーキュレーターを使って乾燥させるイメージで。室温がキープできれば、冬も成長が期待できます。
暖かい風を循環させて、コウモリランが育ちやすい環境を作りましょう。
冬だからこそ【肥料】をあげよう
冬は、植物の機能が低下します。これは、身体を休めて次の季節に向けてパワーを温存させるためです。
機能が低下していると、ダメージにも弱くなります。肥料を与えることで、育成のサポートになります。
ベストなタイミングは、気温が低下する前。私は、ハイポネックスを根から吸わせて、冬に向けて株そのものを強くしています。
本格的に気温が低下したら、液体肥料から固形肥料に切り替えて。じっくりと栄養を植物に届けましょう。
おすすめ肥料
ハイポネックス 原液
季節の変わり目にはハイポネックスがおすすめ。水切れギリギリまで乾燥させて、たっぷり根から吸わせるのがおすすめです。
気温が低下すると、コウモリランが弱ります。しかし、肥料を与えておけば、株にバリアができ、トラブルを未然に防止することができます。
プロミック 観葉植物用
気温が低下したら、固形肥料に切り替えて。
じんわりと水に溶けるので、冬の間栄養を与え続けてくれます。
水やりを控えて【乾かし気味】で育てよう!
夏にたっぷりお水を与えていた人は、季節の変わり目に要注意。
気温が低下したら、徐々に水やりの「頻度」「量」を減らしていきましょう。
冬の枯れるトラブルNo. 1は「水のあげすぎ」だと言われています。暖かい季節に大事に育ててきた植物が一瞬で枯れてしまいます。
水やりは「控えめ」に
「乾かし」気味で
「水切れ」には注意
3つの水やりルールを守って、上手に冬越しをしましょう。