コウモリランは、土ではなく「水苔」を使用します。
今回は、コウモリラン育成の名脇役「水苔」にフォーカスを当てました。
なんとなく水苔を使っているけれど・・・
水苔の機能性を知れば、水やりのポイントが見えてきます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
水苔のメリットは?
水苔は、コウモリランにとってメリットがいっぱい!
水苔のメリット
- 水はけ
- 水もち
- 通気性の良さ
水苔は、ふわふわと柔らかいので、根を優しく包む役割も担っています。
コウモリランの根は、板に着生するまで、むき出しの状態です。
土に植えるよりも、よりダメージの少ない状態で育てることができます。
どうして水を蓄えておけるの?
水苔は、表面にたくさんの気孔があります。気孔は「光合成」「呼吸」「蒸散」を行う植物にとってとても重要なパーツです。
呼吸
水苔はたくさん気孔が付いているので、より多く呼吸をすることができます。
コウモリランは「水やり後、すぐに乾燥する環境」を好みます。
水苔は、たっぷり水を含んでも、自らが呼吸をします。
蒸散
蒸散とは、「水を吸収した植物が、余分な水分を外に吐き出すこと」をさします。
吸った時に綺麗な空気を取り込んで、吐いた時に「蒸散」をするイメージです。
水苔は、気孔がたっぷりと付いているので、水はけをサポートし、蒸れを防ぎます。
水苔は、「根周りの環境」をサポート
胡蝶蘭の肥料のデータをみてみると、「PH5.5」という数字が出てきます。
「PH5.5」は、弱酸性〜酸性を指します。
ここから、コウモリランは、酸性を好む植物なのでは?と推測ができますよね。
水苔は「イオン交互生」に優れている
カリウムやカルシウムなどの陽イオンを、水素イオンに変換します。
根の周りの酸性度を高めてくれるので、水苔はコウモリランにぴったりなアイテムだと言えます。
水苔のコツを紹介
植え替えなどでハンギングをする際、水苔の落下を防ぐために、水苔をぎゅっと丸めて詰めてはいませんか?
水苔の詰め過ぎはNGです。乾燥をした時に、水苔が縮んで、根を締め付けてしまいます。
水苔が息をしやすいように、優しく巻きつけてあげましょう。
水苔のコツ
- 「柔らかくふんわり」巻きつける
- 「詰め込みすぎ」はNG
おすすめの水苔は?
アイリスオーヤマ「最高級水苔」
アイリスオーヤマの水苔は、ニュージーランド産。品質は安心の「AA+」です。
初心者は、一番小さなサイズの「75g」がおすすめ。使い心地をお試しできる、ちょうどいいサイズです。
保水性に優れ、排水性もバッチリです。
コウモリランの呼吸を「水苔」がサポート
コウモリランの根っこは、水苔に包まれています。
水苔は、そのものが呼吸をしているので、根っこが呼吸しやすいように、サポートしてくれます。
コツをしっかりと掴んでいれば、より根の環境は整います。
色々な水苔が販売されているので、自分好みの水苔を探してみましょう。