コウモリランは太陽光が大好き。しかし、強い直射日光に当たるとコウモリランは「葉焼け」を起こします。
今回は、コウモリランの「葉焼け」について解説します。紫外線が原因で、植物は大きなダメージを受けてしまいまうのです。しっかりと防止して、美しいコウモリランを仕立てましょう。
コウモリランは葉焼けするとどうなる?
しわしわになる
コウモリランは、「急激な環境の変化」に対応することができません。温度変化や、強い直射日光に当たってしまうと、しわしわになってしまいます。
健康的なコウモリランは、ピンと葉っぱが伸びています。色が薄くなり、だらんと元気がなくなったら、葉焼けを疑ってください。「水切れのサイン」と似ているので、しっかりと原因を突き止める必要があります。
葉っぱが柔らかくなる
コウモリランがしわしわに垂れ下がってきたら、葉っぱを自分の手で触ってみてください。「固いはずの葉っぱが柔らかく」なっていたら、葉焼けでダメージを受けているサインです。
コシがなく柔らかくなると、コウモリランはだらんと垂れさがります。かなりダメージを受けている証拠なので、すぐにケアが必要です。
葉焼けと水切れの症状は、かなり似ています。「自分がなにをしたか」、「環境はどうだったか」で、原因を突き止めましょう。
グリーンが薄くなる・茶色くなる
コウモリランは、葉焼けを起こすと、濃いグリーンが「黄緑に変色」してしまいます。ちょっとの油断で色が変わってしまうので、注意が必要です。
コウモリランは、ひどい葉焼けをしてしまうと、ダメージを受けた部分が茶色くなってしまいます。美しい緑が台無しになってしまうので、注意が必要です。
植物は、一度葉焼けを起こすと、回復することができません。光合成がしにくくなるので、成長の妨げになります。
「葉焼け」の対処法はこちら▶︎コウモリランが枯れそう!「前兆」「原因」「対処法」を徹底解説
葉焼けの原因
強すぎる「直射日光」
コウモリランは、太陽光が大好き。たっぷりと日に当てると、元気にすくすくと育ちます。しかし、直射日光に当たってしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。
コウモリランには、白いほこりのような毛が生えている品種がいます。この「星状毛」と呼ばれている部分は、コウモリランが強い紫外線をブロックし、反射するために進化したのではないかと言われています。
星状毛が多い品種ほど日光に強く、「少ない品種ほど太陽光が苦手」です。植物の特徴を見て、自分の生活環境にぴったりの品種を選びましょう。
「湿度不足」による葉焼け
コウモリランを日光浴させるときは、まず、たっぷりと水を与えてください。水分が隅々までいきわたった状態で太陽光を浴びさせると、葉にツヤが出ます。
しかし、コウモリランは、水分が足りないと、葉焼けを起こしやすくなります。
葉焼けを防止するには、「湿度」が必要です。コウモリランを屋外に出して日向ぼっこをさせるときは、じゃぶじゃぶとお水をかけてあげましょう。
猛暑に要注意!熱風はアウト
最近の日本は記録的な猛暑続き。熱帯地方に近い気候なので、植物が育ちやすいのではないか?と油断する人がいます。
葉焼けが起こる原因は、直射日光だけではありません。気温が高いと「サウナのような熱風」が起こり、それによって植物がダメージを受けてしまいます。
記録的な猛暑日は、空気の流れに要注意。日陰に置いておいたのに、熱風のせいで、植物が枯れてしまう危険性があります。
葉焼けの対処法
ダメージを受けたパーツをカット
植物は一度葉焼けしてしまうと、ダメージを受けた部分を修復することができません。あまりにもひどいと、葉っぱが茶色くなり、枯れてしまいます。
胞子葉が枯れてしまったら、「思い切って茶色い部分をカット」しましょう。ダメージ個所を残しておくと、修復するために栄養が取られてしまうからです。
大きくカットしても、また新しい胞子葉が生えてきます。養分を新しい芽に集中させてあげましょう。
「レースカーテン」「日よけネット」を利用する
コウモリランは、半日影で育てるのがベスト。特に紫外線が強い季節は、太陽の動きにも注意です。時間が経つにつれ、うっかり葉焼けしてしまうかもしれません。
植物はたっぷりの日差しを浴びると、強い苗に育ちます。葉焼けしないように、「遮光ネット」を使いましょう。
屋内で育てるときは、「レースカーテン」で強い光をカットしてください。ふんわりと柔らかい光が入る部屋が理想です。
植物育成ライトを導入する
コウモリランは、気温が低下すると冬眠してしまいます。「植物育成ライト」があれば、冬場の植物の成長を楽しめます。
導入前は、お財布とよく相談を。ライトそのものの価格だけでなく、電気代もかかります。
コウモリランは、冬眠してしまうと、目覚めるのに時間がかかります。気温が低すぎる場所に置いておくと、「目覚めずに枯れてしまう」場合もあるようです。
年間を通してコウモリランを楽しみたい人や、大きく強い株に育てたい人は、ぜひ導入してみましょう。
【季節別】コウモリランの日当たり環境チェックリスト
春
春は、徐々に気温がアップし、植物が目を覚ます季節です。コウモリランを外に出して、日光浴させてあげましょう。
春は気温はまだ低いですが、「紫外線量は高め」。油断していると、一瞬で「葉焼け」を起こしてしまいます。
春は、朝日をたっぷり浴びさせたら、半日影に移動させてください。レースカーテン越しの明るい場所に置くのもおすすめです。
夏
夏は特に葉焼けに注意。半日影の柔らかい光の中に置きましょう。うっかり日光が強い場所に放置してしまうと、気温の高さと直射日光で、水分が蒸発してしまいます。
植物が乾燥状態になると、「葉焼け」を起こすだけでなく、「水切れ」も同時に起こしてしまいます。
日本は、どんどん気温が上昇し、紫外線量も強くなっています。葉焼けを起こした場所は修復することができないので、注意が必要です。
秋
秋になると、徐々に気温が低下します。秋口は、急な気温の変化に要注意。屋外で育てている人は、「早めに部屋に取り込むこと」をおすすめします。
暑すぎず寒すぎない日に、たっぷりと日向ぼっこをさせてください。コウモリランにとってベストな環境が続くので、1年で一番成長するかも。
冬
冬は気温も低く、環境によっては冬眠をしてしまうコウモリランもいます。葉焼けの心配はありませんが、日に当たることができず、「成長を止めて」しまいます。
冬に植物の成長を止めたくない人は、「植物育成ライト」を導入してください。温度、湿度、気温をベストな状態で管理できれば、冬場もぐんぐんと植物が大きくなります。
「葉焼け」のクイック処置はこちら▶︎コウモリランが枯れる!【厳選】トラブル対処法まとめ
「葉焼け」のダメージは修復NG!?
コウモリランの葉焼けは、綺麗なグリーンが薄くなり、ビジュアルが悪くなります。最悪、葉焼けした箇所が茶色くなり、ダメージ個所をカットしなければなりません。
植物は葉焼けのダメージを受けると、「修復することができません」。光合成をする力がダウンするので、大きく育つことができなくなります。
太陽は、一日かけて大きく移動します。朝と夕方では日の当たる場所が変わるので、置き場所をしっかり把握しましょう。